むち打ちは、事故の強い衝撃により頚椎が捻挫したり、神経や筋肉を傷つけられることによって起こり、交通事故でよくみられる症状です。首が鞭のようにしなってその症状が発現することから「むち打ち」と呼ばれています。

◆むち打ちには、どんな種類がある？？

　・頸椎捻挫型
　最もむち打ちの人に多い状態でやく割～8割程度の人が頚椎の捻挫だと言われています。とにかく首が痛い、首回りや後頭部が痛い、肩周りの痛み、首の神経が圧迫されることによる頭痛もあります。

　・神経根症
　頸椎にある神経根が圧迫刺激されたことによる痛みで、頸部の痛み、知覚障害、脱力感、しびれなどがあります。

　・バレー・リュー型
　事故の衝撃で自律神経まで傷つけてしまった例です。交感神経の障害だと言われており、なかなか治りづらい症状で、目がかすむ、視力低下、耳鳴りがする、吐き気やめまい。息苦しいなどがあります。

　
　・頸椎症状型
　頚椎の神経を損傷してしまった症状で、歩行障害や知覚障害、しびれなどがあります。後遺症になりやすいので注意が必要です。
　
　・脳脊髄液減少型
　珍しいケースですが、事故の衝撃で脳脊髄液がもれてしまい、味覚障害、倦怠感、自律神経症状、体の痛みなどがあります。
　

◆どうやって治療するの？
　当院では、交通事故が原因の様々な症状でお悩みの方、また、他でむち打ち治療を受けていても、思ったように治らなくて困っている方などのご相談に応じております。
　※交通事故の場合、自賠責保険により治療費が出るので、治療費や診断書料を負担することは一般的にありません。
　交通事故での衝撃には、強い弱い関係なく日常の怪我では傷めないような部分もダメージを受けることが多いです。交通事故の怪我は、むち打ち、首の怪我がなかなか治りにくく、頭痛、めまい、吐き気なども伴い、悩まれている方が大半です。
　痛み止めの薬はその場だけの痛みを緩和するもので、痛み自体が取れるものではありません。まずはレントゲンに写らない異常を触診で見極めて改善します。
　自分で思ってる以上に患部の組織は損傷している可能性がありますので、放置していると痛みがますます強くなったり、2次的障害（頭痛や肩こり・腰痛や慢性的な痛み）へと発展することもあります。
　そのようなさまざまなむち打ちによる辛い症状を残さないためにも、早期にきちんとした交通事故での治療を受ける事をおすすめします。